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この連載は、音響業務関連として音響測定や音に関する内容をお届けしています。
前回はオクターブバンドに関連して主にオクターブについてでした。
音圧レベル分布とは、拡声対象エリア(ホールの客席 など)に対する音圧レベル(Sound Pressure Level)の分布状態を示す特性で、周波数ごとの分布なども含めて測定、評価することはいままでにお話ししました。
実際の測定での周波数上の観点としては、オクターブバンドを元にしたオクターブバンドノイズという信号の中心周波数2KHz(または4KHz)、500Hzを使用し、各測定ポイント(分布を調べる代表点)を騒音計やデジタルの専用測定器(TEFなど)を使用して音圧レベル(音量)を測定します。
オクターブバンドノイズ
ピンクノイズに対してある特定の1オクターブの周波数帯のエネルギーだけを取り出した信号のことをいいます。
ピンクノイズとはホワイトノイズに-3dB/octのLPF(Low Pass Filter/低域通過フィルタ)を通したもので、周波数を横軸に、エネルギーを縦軸にとってピンクノイズをグラフ化すると、ピンクノイズは高い周波数帯域に行くにつれて右下がりのグラフになります。
ピンクノイズをオクターブバンドパスフィルター(対象のオクターブの範囲だけを通過させるフィルター)を通して測定すると、どのオクターブでみてもエネルギーが均一でフラット(平坦)な特性になります。
どの帯域でも音の大きさが同じなため音響調整や測定ではピンクノイズがよく使用されます。
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測定した点は、測定する室のそれぞれの位置に記録して評価できるようにし、概要として把握するために最大音量と最小音量の標準偏差を算出して評価のためのデータとします。
音圧分布の評価は、対象の室(屋外の場合もありますが)の目的によって異なりますが、基本は、原音再生としての音場(周波数的に)とできるだけ一様な音量や音質で音響サービスができているかが主眼となります。
コンサートホールなどを考えれば、自明ですが、原音再生といっても、全域にフラット再生されるというものではありません。
残響(エコー)の特性にも多大に影響しますから、音楽が目的の場合と講演や会議などが目的の場合、スポーツでの利用が目的の場合など、施設の目的によって評価の仕方は、多分に官能的な評価を含みます。
Hi-Fi再生は、わかりやすく、望ましい特性ではありますが、音響サービスが重要な施設では、残響なども含めたトータルな音響特性が、官能的、感覚的に好ましく感じられるという主観評価が必要になります。
今回までで、音圧レベル分布は終了です。次回は、周波数特性に進みたいと思います。
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