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前回に引き続き、スペクトルアナライザーを使用した伝送周波数特性の測定についてです。
伝送周波数特性の測定は、測定ポイントでスペクトルアナライザーを利用して測定ポイントの周波数特性を測定し、ホールやスタジアムなどの客席に音響特性としてサービスができているか、という評価の指針にするために測定されるものです。
さて、以前に、周波数特性による音色のお話をしました。ホールなど音響サービスを重視する商用施設では当然、周波数特性は、音楽や演劇などの音響サービスの品質が重要となるため、良い(何が良いかは難しいですね)周波数特性が好ましい(原音を伝えるという視点ではフラットにより近い特性)ことになります。
必ずしもフラットに近い特性が好ましいという評価を受けるわけではありませんが、特定の周波数にピークが存在している場合に問題になることは当然あります(多くは、ディップよりピークでの問題が多いと思います)。
フラット再生
当然、ご存知の方が多いのですが、一応、フラット再生について...
フラット再生とは、周波数特性をグラフで見たとき、全ての周波数で均一に再生されていると、音量レベルグラフが平坦な図になるため、フラット(平坦)と呼ばれます。
もし、音源が、完全な状態で、フラットに再生されているとすると、周波数特性の観点では、リスナーは、原音が理想的に再生された状態になるため「原音再生」という言葉でも、類似した音響特性のことを語られることがあるかと思います(原音再生とフラットは指標が完全に同一ではないことに注意が必要です)。
ローファイ音楽が心地よかったり、欧州の有名なオペラハウスが必ずしもフラットに近い特性ではないように音楽を楽しむ場としてフラットな音場とは限りません。判りやすい評価指標であることは間違いありませんが...
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残響(エコー)など周波数特性などまで総合した特性が人が感じる音響空間の良し悪しになります。人は、これまでの経験や生理的な快適感などから、音響空間の好ましさを感じていますから、直接音を主とした測定での特性が、必ずしも音響空間の特性として周波数特性の絶対的な評価にはなりません。
無響室を思い出すまでもありませんが、無響室では、少なくとも、適切にスピーカを配置することでかなり理想的な直接音の周波数特性の再生音場が作り出せると思いますが、決して、心地よい空間にはなりえないことは容易に想像ができます。
次回は、伝送周波数特性についての最終回として、評価についてとまとめをお届けしたいと思います。
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