プログラマブル・オーディオ・プロセッサー SH-D1000

パソコンからDSP信号処理プログラムを転送することで自由に機能をカスタマイズすることができ、グラフィック・イコライザ、パラメトリック・イコライザ、チャンネル・デバイダ、サラウンド・プロセッサー、ディジタルレベル・シフターなどのプログラムがメーカーで用意されており、製品に付属するプログラムディスクや、ホームページ上からダウンロードしてSH-D1000を好みの機能のプロセッサとして利用することができます。

SH-D1000は、プログラマブル・オーディオ・プロセッサという名前の通り、ハードウェアとしては、A/D、D/A、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、デジタル入出力、パソコンI/F(インターフェース)から構成されており、デジタル信号処理の内部プログラムは、普通のコンシューマー用オーディオ製品のように固定されていません。

PC I/Fに(RS-232C接続、フロントパネルにI/Fを持ちます)パソコンを接続して、好みの機能のプログラムを設定することで色々な機能のＤＳＰになるよう設計された製品です。 パソコンからの設定は、各種設定用の専用ソフトウェアが添付ディスクとパナソニック、テクニクスのホームページ上にあり簡単に設定、コントロールすることができます(ソフトウェアの種類や操作については、後記のソフトウェアのページをご覧ください)。

さらに、技術情報(ホームページに掲載、自由に閲覧可能)とプログラム開発ツール(ホームページで無償提供のツールを)を利用すると、DSPのプログラムができる人であれば、独自のプログラムのHi-Fiオーディオ機器を作ることができます。

入力には、ディジタル入力(光)を選択することができ、D/Aコンバーター(デジタル/アナログ変換)ユニットとしても利用できます。 さらに、サンプリングレートコンバータユニットとしても使用することが可能です(入力でオーバーサンプリングされ、内部クロック44.1KHzに変換してデジタル信号処理されます)。

CD,DVDなどの入力ソースをデジタルで入力し、SH-D1000でデジタル処理したデータをそのままプリアンプなどにデジタルで接続したり、デジタル入力の音声ソースをアナログに変換して出力するなど、デジタル、アナログの組み合わせを多様に、可能な限りユーザーが望む範囲をデジタルで接続することを可能にします。

高S/N比、低歪率のデジタル／アナログ変換回路(S−アドバンストMASH　クラスA)を利用したDACユニットとして、本体には入力セレクターとアナログ・ボリュームが付いているのでデジタル・プリアンプとして利用することも可能です。

この音響特集2では、このようなユニークなオーディオ製品であるテクニクス SH-D1000　プログラマブル・オーディオ・プロセッサについてレポートします。

この仕様は、メーカーによって変更されることがあります。テクニクスの製品情報でご確認ください。