86年、87年に収録された、カラヤンのブラームスです。その重厚で洗練された響きが魅力のブラームスの交響曲は、まさにカラヤン&ベルリン・フィルの最も得意で好みとするタイプの曲の1つといえるかもしれません。

ブラームスは古典の終わり時期の作曲家とされています。
この頃、交響曲の形式は最高の器楽曲と高く評価されるようになり、作曲家に対するプレッシャーが強くなったためもあって、あまり発表されなくなっています。
ブラームスは、交響曲を4曲の交響曲を作曲していますが、交響曲1番は、発表までに非常に時間を掛け、また、公演後に大幅な再構成をしている力作です。
|
交響曲1番は、初演で大好評に終わりましたが、終演後の批評に「ベートーベンの10番だ」と絶賛されたのを聴いてブラームスは激怒したそうです。
ブラームスは、ベートーベンを大変意識し、研究者にも、各所にベートーベンを意識して作曲されたことが指摘されていますが、ベートーベンを超えたのではなく、ベートーベンが作曲したかのようなという表現は、最も聴きたくなかった批評なのかもしれません。
|

並みの作曲家なら、「ベートーベンの10番」は、喜びそうな賛辞でるが、当時の音楽評論の趨勢もあって、天才ブラームスとしては、許せなかったのでしょう。
交響曲1番は、指揮者によって、第1楽章や第4楽章のテンポなど、解釈が分かれる曲です。カラヤンは、ブラームスの交響曲を4回録音しています。
ワーグナーなどの新しい潮流の中(同時期の人です)、古典的な手法にこだわり、入魂の傑作を作り上げたブラームスの交響曲はどの曲も、現代まで、多くの指揮者、 オーケストラに演奏され、また、聴衆を魅了してきました。
DVD収録曲
1. オープニング
2~5. ブラームス
交響曲 第1番 ハ短調 作品68
2. 第1楽章
3. 第2楽章
4. 第3楽章
5. 第4楽章
6~9. ブラームス
交響曲 第2番 ニ長調 作品73
6. 第1楽章
7. 第2楽章
8. 第3楽章
9. 第4楽章
|
ヘルベルト・フォン・カラヤンが残した映像作品のDVD全34タイトルです。
|
クラシックCD
東芝EMI CD12枚組 \21,000
カラヤンが残した名盤、希少音源、マリア・カラス等との豪華共演他、12枚組みのCD-BOXです。
|
クラシックCD
CD4枚組 全80曲
\8,190
聴きたい曲が全部ある!話題の映画、CM、TVでおなじみ、納得の楽曲が盛りだくさん。
CD5枚組 全66曲
\12,500
5つのライフスタイルをシチュエーション別に、クラシックの名曲を心地よく楽しむための企画CD。
毎日新聞社 各CD10枚組
\22,050
作曲家、演奏者、録音、すべてにベスト・オブ・ベストを追求。心を癒し、安らぎの空間を演出する完璧の名曲コレクションです。
|